今回は小規模事業者持続化補助金の概要や加点項目について
解説させていただきます。
【小規模事業者持続化補助金の概要】どのような補助金なのか?
小規模事業者が今後の様々な課題に対応するために取り組む、販路開拓等の取組や
業務効率化(生産性向上)の取組のための経費の一部を補助することによって、
生産性向上と持続的発展を図ることが目的の補助金です。
ですので、新型コロナウイルスによって思うように販促活動ができず、
売上が下がり、資金不足によって新たな販路拡大が実施できていない方にお勧めの補助金です。
【補助率と補助上限】どれだけの金額が補助されるのか?
類型 | 通常枠 | 特別枠(新設) | ||||
(現行) | 賃金引上げ枠 | 卒業枠 | 後継者支援枠 | 創業枠 | インボイス枠 | |
補助率 | 3分の2 | 3分の2(赤字事業者については3/4) | 3分の2 | |||
補助上限 | 50万円 | 200万円 | 100万円 |
【類型の概要】通常枠以外の枠はどのような条件なのか?
類型 | 概要 |
賃金引上げ枠 | 販路開拓の取り組みに加え、事業場内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上である小規模事業者※赤字事業者は、補助率3/4に引上げるとともに加点を実施 |
卒業枠 | 販路開拓の取り組みに加え、雇用を増やし小規模事業者の従業員数を超えて事業規模を拡大する小規模事業者 |
後継者支援枠 | 販路開拓の取り組みに加え、アトツギ甲子園においてファイナリストに選ばれた小規模事業者 |
創業枠 | 産業競争力強化法に基づく「特定創業支援等事業の支援」を受け、販路開拓に取り組む創業した小規模事業者 |
インボイス枠 | 免税事業者であった事業者が、新たにインボイス発行事業者として登録し、販路開拓に取り組む小規模事業者 |
【書面審査・加点項目】審査ではどのようなところがチェックされるのか?
①自社の経営状況分析の妥当性
・自社の経営状況を適切に把握し、製品・サービスや強みを把握しているか
②経営方針・目標と今後のプランの適切性
・経営方針・目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか
・経営方針・目標と今後のプランは、対象とする市場の特性を踏まえているか
③補助事業計画の有効性
・補助事業計画は具体的で、実現可能性が高いものになっているか
・小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか
・ITを有効に活用する取り組みが見られるか
④積算の透明・適切性
・事業費の計上・積算が正確・明確で、真に必要な金額が計上されているか
以上が小規模事業者持続化補助金の概要です。
申請にあたっては商工会議所の承認が必要になり、
確認から発行まで1週間程度かかる場合がありますので、余裕をもった計画作成が必須になります。
これから申請をお考えの方は第9回の受付になるかと思いますので、
9月上旬が締め切りになります。
第9回受付に申請される当事務所のお客様は7月中に計画を策定し、8月初旬には計画書を完成させ、商工会議所へ面談の予約を入れ、
8月中旬に商工会議所からの承認を受けて申請をするスケジューリングを組んでおります。
第9回受付の持続化補助金申請におけるアドバイス及び計画策定の相談については、
6月末日までにご相談いただいた方を対象とさせていただきますのでご了承ください。